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ジャポニスム 印象派と浮世絵の周辺を読んで


「ジャポニスム 印象派と浮世絵の周辺」大島清次著(講談社学術文庫)を読了。
ジャポニスム(ジャポニズム?)といえば、今や芸術やファッションの分野でもスタイルの一つとして世界に定着している。
本書は19世紀中盤から後半までフランスの美術界(特に印象派)の人々にどのように知られていき、北斎、広重とであった印象派の画家たちがどのように自分の作品に昇華していったのかを丹念に論考している。
詳しい内容は本書を読んでほしいが、過去にWOWOWで放映された「印象派 若きモネと巨匠たち」ではジャポニスムの影響は語られなかったが、彼らはマンネリ化した西洋画壇に一風を投じようと考えていたときに東洋の見知らぬ気にからきた浮世絵版画に魅せられたのは歴史の流れの中で幸運だったといえるだろう。
また、僕自身考えるに西洋絵画をマンネリ化させたのはキリスト教や中世から続く王侯貴族の封建的社会にあったのではないかと思う。
時として世紀末に向かい西洋では民主化とキリスト教の影響が弱まり、方や東洋の島国では幕末というタイミングは歴史の必然だったのだろうか?

今の時代を見てみると、日本のアニメが海外でyoutubeなどを通じて数多く視聴されているが、これが第二のジャポニスムにならないかと期待している。彼らがどう日本人の生活、倫理観を見ているか、そして彼らの生活にどう影響を及ぼすかは解らないが、軍事と金融の弱肉強食を続けている世界に少なからずとも日本人がもっている「お互い様」「お蔭様」という精神が伝わってくれればと願いたい。
しかし、日本のアニメが人気だからと言って、日本のアニメを国際化しようという動きがある。日本の装飾芸術が昇華されたのは長い鎖国状態の中で我が道を行ってきたからであり、変に国際化してしまうと「ここは理解できないから」といって変えていってしまっては西洋の亜流的なものしか出来ず、かつての印象派たちを驚かせたような部分が無くなってしまうのではないかと危惧してしまうのは心配のし過ぎかなと思う。
確かにアニメ業界の窮状は何とかしなくてはならないが、取り巻きの代理店・スポンサーが金に目が眩んでホイホイと
ハリウッドナイズされた作品を作れ!なんていうことにならなければ良いと願います

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投稿 おススメ | 2008年3月14日 (金) 15時49分

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